金は上昇トレンド継続中
金価格が騰がってきています。
ドルベースでは安値の705.0ドル(08/11/13)から反転、
その前の高値である1004.3ドル(08/03/18)に迫る水準でやや足踏みしています
(953.0ドル(09/03/20))
目先では、一旦調整が入る可能性もありますが、ここ10年の間
金価格は長期的な上昇トレンドを描いています。
このまま1004.3を抜くようであれば、金の保有比率を上げていくべきかもしれません。
今回は分散投資の手段を広げるために
金投資の有効性と、その投資方法をお伝えします。
まず、根本的なことなのですが
金はそれそのものに価値があります。
各国の政府・中央銀行やIMFが準備資産として保有しており、
その価値が世界中で認められています。
ところが、現在の通貨は基本的に、実物の価値に裏づけされていません。
要するに、紙幣の直接的な価値は紙代プラス印刷コストということです。
もちろん、実際には紙幣の価値は国によって認められており
1万円札は1万円の、100ドル札は100ドルの価値があるわけですが......
現在、通貨、特にドルの価値が揺らいできています。
金は、インフレに強い
インフレとは、物の値段がどんどん上がっていく現象のことです。
逆に、紙幣の価値は下がっていきます。
価値の下がった貨幣で物を買うためには
支払う貨幣の額を増やさなければなりません。
インフレになる要因はいくつもあるのですが
1. 景気が悪化し、実体経済を反映した紙幣の価値が下がる
2. 実体経済より過剰に紙幣が出回り、だぶついてしまう
3. 原油などの原材料の高騰によるコストアップが物価に反映される
4. 消費が旺盛で、物が高くなってもどんどん売れていく
...などが主なインフレの要因です。
アメリカを筆頭に各国が上2つの要因によるインフレを懸念されています。
景気が悪化していることは、各種指標の報道や、
企業業績を反映した株安が続いていることからみなさんも実感があると思います。
そして、アメリカ政府はよりいっそうの経済の混乱を防ぐため
金融機関や自動車産業に公的資金を投入していることもご存知の通りだと思います。
ところで、AIGやGMを救済するための資金はどこからでてくるのでしょうか?
先の自動車BIG3の救済時は、財源は金融安定化法の
不良資産救済プログラムから、ということでした。
そこでもう少しこのプログラムの中身を調べてみたところ、
国債の発行限度額を現在の10兆6150億ドルから11兆3150億ドルに引上げる。
とのことでした。
...これは、
国債大量発行 → 中央銀行が引き受け → 市中に紙幣が大量に出回る
という要因2の実体経済より過剰に紙幣が出回り、
だぶついてしまうことになるのではないかと推測されます。
アメリカは1を回避するためには2を招いてしまうという
もうどうしようもない状態なのかもしれません。
今後追加で公的資金が必要になるたびに国債の大量発行が行われるわけですから...やはりドルの価値が揺らいでしまう(=ドル下落)のは仕方ないのかと思います。
さて、通貨の価値が下がる(インフレ)わけですから
相対的に金の価値は上がります。
実際、ドルと金の価格は逆相関にあり、
ドル安時には金価格が上がることが多いのです。
以上のことなどから投資の分散先の1つとして
インフレに強い金を保有することには意義があります。
金への投資の仕方は複数の手段がありますが、
ここでは
1326 SPDRゴールド・シェア
はもちろんとして もう1つ
純金積立
という手法をお伝えいたします。
毎月一定の額を投資し、投資額をその月の営業日数で割った金額で、
毎営業日、金を買って積み立てていく手法です。
ドルコスト平均法で効率よく積み立てていくことが可能です。
3000円以上1000円単位で設定できるという形式が多いようです。
保管方法は特定保管と消費預託という方法があります。
特定保管とは
取扱会社の資産と積立資産を分別管理するということで、
証券会社の分別保管と同じで取扱会社が破綻した場合でも
積立残高分の地金には影響がありません。
消費預託とは
積立資産をリース市場で運用することで運用益を作り出す保管方法です。
金は利息を生まないことがデメリットとして上げられますが、
この方法を用いることで金利相当分をうけとることができます
(会社によってはその分を管理料やポイントとして反映するという形のところもあります)
ただしこの消費預託」という手法は、取扱会社の資産と顧客資産とを
厳密に分けて保管する必要がないため、会社が倒産した場合、
購入した金全量が戻ってこなかったり、目減りする可能性があります。
取扱業者の選定はご慎重に。
税金はETFと違い、総合課税となり他の所得と合算されます。
売却益は譲渡所得となり年間50万円までは非課税です。
保有5年以内なら売却益から50万を引いた金額
保有5年以上なら売却益から50万を引いた金額÷2
の譲渡所得となり、そこから税金がかかります。
ただし、積立期間中の売却は雑所得となり、
年間20万までが非課税となります。
確定申告が必要となりますのでご注意ください。
純金積立は
金地金商、商社、鉱山会社、銀行、商品取引会社など(の一部)で扱われています。
興味がわいたらネットでいろいろと比較してみてください。
金(地金)投資は、
・保管に気をつかわなければならない
・特に小額だと手数料が高つく
という欠点もありますがETFや純金積立であれば現物の保管の手間はいらず
手数料も比較的安いというメリットがあります。
ETFの手数料は 売買委託手数料 (+口座管理料)
純金積立の手数料は 買付手数料(大体2.5%) +口座管理料
などがありますが各社違いがありますので比較検討してみてください。
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