新規ETFには手を出すな?!
今回のコラムではETFの組成に係わるお話をします。
前述のETF裏話等では
○○することによって、銀行を救済しよう
という思惑が見え隠れする、ということを書きましたが
別の視点で銀行とETFの関係をみてみましょう。
ETFの始まりは1993に米国で、
日本では95年4月に(正確にはETFの類似商品ですが)第一号が、
日本で現物出資型ETFが解禁され(規制緩和され)、
新設ETFが相次いだのが2001年7月からと、
実はまだまだ歴史の浅い商品です。
開始以降、ETFは世界的に残高を伸ばしており、
今後も持続的な成長が見込まれています。
今後、日本でも多様なETFが組成され、
個人投資家にとって有益な投資対象となることが期待されます。
ETFは低コストで分散効果を得られることや、
信用取引の売りをもちいることによりヘッジに使うこともできたりと
初心者にも機関投資家にも有用な商品です。
金融機関は市場の活性化を期待してETFを設定する...わけです。
ETFのつくり方はイメージですが、
日経平均ETFをつくるときは日経平均に採用されている225銘柄を
1つずつ全部揃えて1パックにする、と思ってください。
銀行は株式を大量保有しているので、
ETFに必要な銘柄を既にほとんど持っているということです。
足りない分を買い足して、運用会社に渡してETFを組成して上場させるわけです。
銀行はETFの組成をし、保有株をETFという形で個人投資家に引き受けてもらう
というのが過去のETF組成時の図式ですが
2001年、日本でETFが本格スタートしたころは
株価が下落を続け金融危機真っ只中。
ETF導入の法整備も「緊急経済対策」としておこなわれました。
金融機関には、は市場の活性化を期待して...
なんて余裕がまったくない時にETFがつくられているわけです。
つまり、銀行的には
保有株式が下がって財務が悪化しないよう処分したい。
ETFという形で個人投資家に引き受けてもらえば
市場にも売却の悪影響を与えないぞ。
もっと言ってしまえば、
保有株さがりそうだけどETFという形にすれば
見栄えがよくなるから個人投資家が買ってくれるだろう。
ETFつくって個人に押し付けよう。
ということなのかと。
先のコラム ETF裏話(承前)に書いた
銀行の保有株の切り離しを目的にした
銀行等保有株式取得機構が
買い取った株式の下落に備え株式売却の都度、
売却額の8%を拠出させていたくらいですから、
新設ETFも基準価額から8%くらい
割り引いて引き受けさせてほしいものです。
各銘柄のチャートをみてみるとやっぱり
スタート後はしばらく下落している銘柄が多く見受けられます
(今コラムの内容に当てはまらない組成理由も当然ありますでしょうし、
組成時の相場環境もあるので一概に言うことは出来ませんが)
少々、うがち過ぎた見方なのかもしれませんが、
過去、ETFが組成され始めた時と同じく、
現在の経済環境は悪く、銀行の財務内容も厳しい状況です。
新しいETFが出たときは、すぐに飛びつくのではなく、中身や相場環境を考え投資してください。
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